ターンとリプレイ / 老眼乱読 [古本-小説]
今週のBOOKOFF・105円本のうち・・。
SF者としての1冊。
ターン 北村薫 1997年 新潮社
K・グリムウッド 『リプレイ』 とよく比較されると、うわさでは聞いていたが、
本当かどうか、確認。
リプレイ ケン・グリムウッド 1990年 新潮文庫
これは、ぼくの本棚から探しだしました、『リプレイ』
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書棚にあるということは、ずいぶん昔に『リプレイ』は読んでいます。
再読するほどの価値があるか、ぱらぱらと拾い読みしてストーリーを思い出します。
ところが、『ターン』には、なかなか取り付けません、入れません。
冒頭から第1章の途中までをいったりきたりしてます。
うわさの確認のための読書という、いささかでも義務感を伴う行為だからでしょうか。
やっぱり本は邪心を持って読んではいけません。
面白い本だから読む・・・これが一番です。
『ターン』は少し積読にして、予断なしに取り掛かれるまでほおっておくことにします。
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でも、何度もやり直せる人生が、どうか・・・という、
命題の答えは。
『ターン』と『リプレイ』 二冊を読まずとも自明かな・・・。
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たまには読まなかった”積読”本のおすすめもありということで、今回はお許しを。
先週の収穫、佐藤正午から・・ / 老眼乱読 [古本-小説]
先週、BOOKOFFで入手の三冊。
何が入手の選定基準になるのかを考えてみると、
タイトルと作者と装丁、それに出版社。
それらの全体の印象で棚から抜き出して、手にとってみて、
目次や冒頭の数行の第一印象、奥付、帯がついていれば帯の惹句。
それで、面白そうだとなると購うことになる。
若いときは、少しでも引っかかるものがあれば、
積読でもいい・・・と入手したが、この頃はかなり慎重になってきた。
この先読める本の数、本に使える時間が限られてきたせいだろう。
・・・で、先週の収穫が以下のとおり。
ジャンプ 佐藤正午 2000年 光文社
いとしのリリー 栗本薫 1994年 角川書店
ぼっけえ、きょうてえ 岩井志麻子 1999年 角川書店
これは、第6回 日本ホラー小説大賞受賞作。
若い頃、二十歳のときから5年程、岡山で暮らしたことがあるだけに、
タイトルの岡山弁はこの本が出たときから気になっている。
ただ、怖がりなので、夜は読めない・・・。
休日の日中に覚悟を決めて読まないといけない。
『ジャンプ』
こちらも受賞の部類か、本の雑誌が選ぶ2000年度ベスト10・第1位。
こういう一定の評価があるものは安心できる。
まずはこの本から読み始める・・・。
さすが、佐藤正午。
入りやすい。
還暦ライダーの- 赤 -ひと押し・願う
翻訳家・作家・役者の田中小実昌 / 老眼乱読 [古本-小説]
内藤陳のおすすめ本エッセイに続いて、
今度は田中小実昌の小説。
この年、直木賞をとりそこなった本。
5、6年後に違う作品で結局、直木賞はもらいましたが、
私的には、やっぱりこの作品がベスト。
自動巻き時計の一日 田中小実昌 1971年 河出書房新社
翻訳者・田中小実昌としては、
いっぱいミステリーの翻訳があり、
早川書房のハヤカワミステリやミステリマガジンで知った名でした。
還暦ライダーの- 赤 -ひと押し・願う
なぜ読まなかったのか・・ / 老眼乱読 [古本-小説]
なぜ新刊時、読まなかったのか・・。
今週、BOOKOFFで見つけた三冊。
私の読書傾向、嗜好からすれば当然読んでいなければならない本。
熊谷突撃商店 ねじめ正一 1996年 文藝春秋
身の上話 佐藤正午 2009年 光文社
春画 椎名誠 2001年 集英社
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50歳代は余裕を持って小説本を読む時間がなかったのかな。
どうもその期間の本が一番抜け落ちている。
今週の古本者 / 老眼乱読 [古本-小説]
今週のBOOKOFF・105円ミステリーの収穫。
黒っぽい装丁の本、3冊です。
容疑者Xの献身 東野圭吾 2005年 文藝春秋
幻の翼 逢坂剛 1988年 集英社
ザ・ジョーカー 大沢在昌 2002年 講談社
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どれから、読み始めるか・・・・。
ミステリー本は、なかなか三冊いっしょに読むというわけにはいかないので。
まずは、東野圭吾からでしょうね。
北方本・十書の内 / 老眼乱読 [古本-小説]
今週の一押し。
BOOKOFFで、先日入手の105円ミステリーの1冊。
擬態 北方謙三 2001年 文藝春秋
しばらく読まなかった、北方謙三ハードボイルド 。
5、6年ぶりかな・・・・・。
冒頭から北方ワールド。
安心して読み進むことができる。
北方小説・ベストテンには、当然入るね・・。
2001年、出版当時どうして読めなかったのか・・・。
その本を読む年齢、読める年齢はやはりあるのかな。
タイトルに惹かれて読む本 / 老眼乱読 [古本-小説]
ぜったいこの季節に読む本でしょう。
タイトルがいいね。
葉桜の季節に君を想うということ 歌野晶午 2003年 文藝春秋
著者名もタイトルにマッチしているし、
装丁者もタイトルの字面だけでいい装丁が浮かびそう。
いや逆に、タイトルが良すぎてむずかしいのかな。
ちなみにこの本の装丁者は、京極夏彦withFisco
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GW前にBOOKOFFで購入した105円ミステリーのうちの一冊。
これは当たりです。
読了しなくても、はじめの数章でそう思わせます。
いいミステリーの証拠です。
GWの今風ミステリ本?/ 老眼乱読 [古本-小説]
連休の間、本を読む時間はほとんどなく、
車の運転やアウトドアでの行動が主でした。
そんな中、一冊だけもって出て、こまぎれの時間を利用して読了したのがこれ。
ブレイクスルー・トライアル 伊園 旬 2007年 宝島社
BOOKOFFで105円で入手したミステリー。
第五回『このミステリーがすごい!』大賞・受賞作とのこと。
現代の新しいミステリーを読むのはしばらくぶりなので、
これが今風なのかどうか、判断はできませんが、うーむ。
孫の持ってるゲームの攻略本も、あまり変わらないような・・・。
吉里吉里国ふたたび / 老眼乱読 [古本-小説]
あんだ旅券ば持って居だが。
ある6月上旬の早朝、急行列車のなかで始まった吉里吉里人の独立。
日本国から独立した吉里吉里国の誕生。
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紆余曲折があって存続はしなかったが。
吉里吉里人 井上 ひさし 1981年 新潮社
あんどぎはずいぶん面白れがった。
そろそろもう一回やらねがぁ。
井上 ひさしが構想したユートピア。
あの時はこのとおりにやれば現実に独立国ができそうな勢いだった。
唐突に連載が終わったのは、日本国の横槍が入ったのかと、
本気で思ったものだった。
独立が成功した未来の続きが読みたいと今でも思っている。
井上さん、続きを書いてください。
記録係さん、そろそろ記録を公開してください。
『吉里吉里国・独立30年史』
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(2011年4月29日 昭和の日・・・・・
・・・・・・・秋田魁新報のコラムで吉里吉里人の里が、大槌町だという話を読んで・・・・・・)