ゴールデンスランバー / 老眼乱読 [古本-小説]
2008年、第五回本屋大賞受賞作。
ある本を大賞に選ぶことで、
その賞の権威というか、格・重みが増すことがあるが、
この本は、作家5回目にしての大賞。
本屋大賞という賞も、だいぶ世間に知られた頃の受賞本・・。
書店員が選ぶという、選考方法に特徴のある本屋大賞。
初回から毎年度ノミネートされていた伊坂 幸太郎。
賞といっしょに大きくなっていったのかな。
本屋大賞作品はすぐ映画化、ドラマ化されるので、
うっかりすると、原作本を読む機会を失ってしまう。
この本も映画の前に・・・。
ゴールデンスランバー 伊坂 幸太郎 2007年 新潮社
”しゃばけ”は娑婆気 / 老眼乱読 [古本-小説]
”しゃばけ”って何のことか、
かなで読んでも、耳で聞いても判らなかった。
本ブログで眼にするから、本には間違いないだろうけど・・・。
どういうカテゴリーの読み物なのか。
ずぅーっと、気になってました。
しゃばけ 畑中 恵 2001年 新潮社
やっと見つけました。
扉の裏に『言泉』からの引用で説明してありました。
・・・娑婆気。
で、この本は、
ファンタジーノベル・・・江戸を舞台の妖怪・人情・推理帳。
つくも神さん、お茶ください 畠中 恵 2009年 新潮社
そして、同じ著者のこのエッセイ集も面白い。
でも今度は、”つくも神” が気になるね・・・。
辰年、龍の本から始める・・ / 老眼乱読 [古本-小説]
村上 龍の本は、今まで食わず嫌いで、
一冊も読んだことがなかった・・・。
辰年にちなんで、
今年は、村上 龍をまとめて読もうと・・・。
柄にもなく目標を。
まずは目に付いた本を、硬軟取り混ぜて。
希望の国のエクソダス 村上 龍 2000年 文藝春秋
エクスタシー 村上 龍 1993年 集英社
村上龍対談集 存在の耐えがたきサルサ 村上 龍 1999年 文藝春秋
なにげなく奥付の著者略歴を見たら、
今年還暦の辰年生まれだね・・。
それで、龍なのか・・・。
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バイクブログの看板で、
バイクの話より、古本や古雑誌、
お気に入りの本の話が大半という、
いささか反則気味のブログスタイル・・・。
今年もモーターサイクルでのツーリングにはなかなか行けなくて、
本の森へのツーリングばかりが多くなりそうですが、
どうぞよろしくお願いいたします。
おさがしの本は / 老眼乱読 [古本-小説]
ひさしぶりの記事アップですが。
変わり映えもせず、今週の三冊・・・。
例によってBOOKOFFの105円本の棚から・・。
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帯の惹句 ”極上の探書ミステリー! ”のミステリーの部分に反応したのか、
探書 の部分に古本者の血が騒いだのか・・・。
これが真っ先に眼に飛び込んできました。
おさがしの本は 門井 慶喜 2009年 光文社
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簡単には、見つかりません。
この迷宮は、深いのです。
・・・と、帯にある。
いいねえ・・。
かくも短き眠り 船戸 与一 1996年 毎日新聞社
OUT アウト 桐野 夏生 1997年 講談社
あとの2冊。
船戸与一、桐野夏生は、中身を見ずに名前だけで選んでもOKです。
イエスタデイ・ワンス・モア / 老眼乱読 [古本-小説]
ぼくの本棚から・・・。
台風の過ぎた日曜日。
ちょっと軽い、キュートな小説を・・・。
でも、これは2冊一気に読んだほうがいいでしょう。
SFでいうところの、タイムトリップものです。
イエスタデイ・ワンス・モア 小林信彦 1989年 新潮社
ミート・ザ・ビートルズ 小林信彦 1991年 新潮社
イエスタデイ・ワンス・モア Part2
1989年から、1959年の東京に迷い込んでしまったぼく。
好きな女の子のためにその時代にとどまることを選んだ。
・・・・これがPart1。
だが、その7年後の東京で、父親が窮地におちいっていることを知り、
1966年夏に再びタイムトリップ。
・・・・・Part2。
水曜日はミステリーを / 老眼乱読 [古本-小説]
暑い・・・。
秋田では珍しい炎暑の夏。
古いミステリーを読んでみる。
私が殺した少女 原尞 1989年 早川書房
第102回 直木賞受賞作。
もう22年も前の作品。
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それでは、すこし年代の若い作をということで・・・。
第49回江戸川乱歩賞受賞作。
翳りゆく夏 赤井三尋 2003年 講談社
どちらの作も誘拐事件がテーマのミステリー。
またどちらの本も例によって、BOOKOFF105円本。
どちらが暑さしのぎに有効か・・・。
6月読んだ本、私的ベスト3・再掲 [古本-小説]
6月中に読んだ本の中から、
新旧、ジャンル、作家に関係なく、
私的ベスト3を選んでみました。
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第3位
ジャンプ 佐藤正午 2000年 光文社
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第2位
半落ち 横山秀夫 2002年 講談社
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第1位
身の上話 佐藤正午 2009年 光文社
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佐藤正午の本が二冊入っているが、
その二作品の相乗効果もあって『身の上話』が第1位。
佐藤正午は入りやすく、楽に読める、小説のうまさには定評のある作家。
今月は彼の本を三冊読んだが、やっぱりうまいなーと実感。
で、結局ベスト3に、二冊。
『永遠の1/2』が、彼の初期の代表作として知られているが、
私的には、この『身の上話』を彼の新たな代表作に推す。
おすすめです。
今週の三冊・・脳男子盗り姉飼 / 老眼乱読 [古本-小説]
BOOKOFF・今週の三冊Ⅱ。
このセットは、お初の作者ばかり、かつ何かしらの受賞作本です。
脳男 首藤瓜於 2000年 講談社
第46回 江戸川乱歩賞受賞作
子取り 海月ルイ 2002年 文藝春秋
第19回 サントリーミステリー大賞、読者賞 ダブル受賞作
姉飼 遠藤徹 2003年 角川書店
第10回 日本ホラー小説大賞受賞作
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いずれの作者も初めての名前。
この本の前に、雑誌とか他の書籍で見知ったという名でもない。
この場合、頼りにするのは各賞の過去の実績ということか。
こういうときは、3冊、発表年順にでも読んでいくしかないけれど、
それにしても『姉飼』は、カバーだけでも充分怖そう・・・。
『半落ち』に落ちた / 老眼乱読 [古本-小説]
これはいつもの、BOOKOFF・今週の3冊で紹介とも考えたのだが、
購ってすぐ読了し、おおいに気にいってしまったので、
いまさらセットで紹介でもないと思い直し、この一冊単独で おすすめ。
半落ち 横山秀雄 2002年 講談社
帯の惹句・宣伝文句のとおり 「このミステリーがすごい」'03年版1位、
週間文春’02年ミステリーベスト10 1位の、2冠制覇とのこと。
私は、2000年代の十年間、ほとんどミステリーを読んでいないので、
こういう評価の定まった本はこれだけで即買い。
評論等を参考にして選んで、下手にネタバレの心配をすることもない。
ただ中身に言及しないで、読んだ本を面白いとすすめるのは難しいものですね。
どうしても一言、気に入ったポイントについて話したくなります。
・・・ぐっと我慢で、これは絶対おすすめ。
・・ 読むべし・・。
今週の三冊・・・新宿鮫 / 老眼乱読 [古本-小説]
おなじみ、BOOKOFF・今週の三冊Ⅰ。
このセットは、作者で選んだ鉄板・三冊。
新宿鮫 風化水脈 大沢在昌 2000年 毎日新聞社
誰か 宮部みゆき 2003年 実業の日本社
取り扱い注意 佐藤正午 1996年 角川書店
三冊の読み順は、佐藤正午・大沢在昌・宮部みゆきがいいかな。
なんといっても中心は新宿鮫でしょうね。
新宿鮫・本文は2段組440ページ。
久しぶりに歯ごたえのある本。
これをある程度のスピード感を持って読まないといけない。