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焚き火台 自作?流用・転用?編 [道具]


二月、秋田は深い雪の中。

最近はどこにも行けない分、キャンプツーリングのブログを良く読んでいます。

その中でみなさん良く取り上げる焚き火台の話に惹かれました。

キャンプで自分で焚き火をしたり、他人がしてるのを見たこともないんですが、

この品物は既製品を買うのではなく、絶対自分で作った方が面白いはず・・・

と挑戦してみました。

まずは設計計画。

既製品の構造をざっと調べてみると、各メーカーにより形・大きさはいろいろですが

1.炉体 2.火格子(ロストル) 3.地面とのかい離をとるための脚(スタンド)

4.必要により灰受け、または熱遮蔽板

基本構成部品はおおよそ以上の3点か4点ですので比較的簡単な構造です。

さらに追及していくと、携行性の問題や調理にも使用できるという条件が出てきますが

それらは一応視野に入れておくということで、とりあえずは”直火でなく焚き火が可能な台”

ということで進めます。

(そんなの大きなブリキのバケツか一斗缶にブロックかレンガ数個あればいいじゃん)

というもう一人の自分の鋭いツッコミもありますが・・・。

そのとおり、流用・転用から入るほうが入りやすいと今回は簡単な方向から攻めます。

Ⅰ.部品収集

自宅の作業小屋の中を物色して使えるものを拾い出します。

 A.炉体、灰受け

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①古い鍋 いろり鍋 30cm 鋳鉄製 アルミ合金製 

この形の鍋をいろり鍋というそうです。

鍋にもいろいろ種類があり、それぞれ名称があると知りました。

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②中華鍋 26cm 鉄製

キャンプ道具の箱の中にほとんど使ったことのない鍋がありました。

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③ 古いホイールカバー1 鋼鉄製 メッキ 孔なし

今のホイールカバーはプラスティックばかりですが昔は金属製だったんですね。

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④古い組み立て式カマドの部品  台座 鋳鉄製

つい最近まで上部のカマド本体(鋳鉄製)もあったのですが、回収業者にスクラップとして

出してしまいました・・・残念

 B.火格子に使えるか

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⑤古いホイールカバー2 鋼鉄製にメッキ 孔がいっぱい

以下は近所のダイソー、ホームセンターで探索、調達

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⑥ジャンボ蒸し器 17.5cm~27cm ステンレス製

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⑦蒸し器 19cm ステンレス製 鍋に敷いて用いる足つき目皿

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⑧孔あきボール 19cm ステンレス製 通常どういう用途、料理に使用するかは不明

自宅の庭先、道具置き場からは次の2品を調達。

C.脚、スタンド

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⑨鉢スタンド 鉄製  径、高さ違いで2点

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⑩三脚イス アルミ製

Ⅱ.組み立て

 これらの組み合わせで順次構成していくと、転用物焚き火台では、もっとも定番

それ単体でも焚き火台として使用する人のいるジャンボ蒸し器がどうしても主体に

なってくると予想されますが、まずは予断なしに組み合せてみます。

②中華鍋+⑥ジャンボ蒸し器

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この組み合わせは、最初からこういう使い方をするために考えられたように径も高さもぴったり。

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これに脚をつけて②・⑥・⑨

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以下同様の組み合わせで、いろり鍋+ジャンボ蒸し器 ①・⑥・⑨もナイスな組み合わせ。

かっこいいと感じるデザインのものは機能も優れているからだといいますから 

③・⑥・⑨、④・⑥・⑨はデザイン的にいまひとつ。

いずれの組み合わせも⑨の代わりに⑩を用いてもOK

昔々、実験計画法という技術手法があって、因子の組み合わせを変えて実験し

最適の組み合わせを見つける方法があったなーと・・・楽しくなりました。

まあいずれの組み合わせでも、自作というより流用・転用というほうが

正しい言葉の使い方ですね。

⑦のただの蒸し器が似合う組み合わせは

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③・⑦・⑨、④・⑦・⑨あたりか。

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⑧の孔あきボールは①とマッチング、他とはちょっと。

①・⑧・⑨

ホイールカバーは同じものとしか組み合わせできないだろうと

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③・⑤・⑨

これで一般的組み合せはひととおりできたので後はイレギュラーな組み合わせ

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孔あきボールにジャンボ蒸し器⑧・⑥ 

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ボールに折りたたんだ蒸し器がぴったり。

このままでは焚き火はできませんから、ジャンボ蒸し器をひっくり返して展開。

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ちょっと華奢な構造にはなるが、デザイン的にはいい形。

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これは登山とかで荷を軽く小さくしたい、焚き火もしたいときの組み合わせ

脚なしの状態、蒸し器下に孔あきボールあり。

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 この組み合せのまま、いろり鍋に入れると①・⑧・⑥ 

いろり鍋の火格子の高さが孔あきボールの有無で2段階選べることになる。

これでおおよそ考えられる組み合わせは出揃ったと思うが

レトロで、ちょっと変わってて、さらに熱の保持がいいものと考えると

①、②の鍋を使用した組み合わせが有利か。

キャンプ場でも受けるかな。

良く燃える組み合わせは空気の流通がいい、火格子に⑥を用いた組み合わせか。

②を用いた組み合わせは取っ手が付いてるので燃焼中の器具扱いが有利。

①にも吊り手がついてはいるが、熱くて持てなくなるだろうな・・。

③、④も一度は使ってみたいな。

ここまできたら、あとは燃焼実験、確認してみましょう。

でも、(キャンプ場でもない)雪の積もった自宅の庭先で還暦のおじさんが

日がなたき火をすると近所にどういわれるか・・・・すこし(だいぶ)考えます。

それはさておき、まずは焚き木、薪を準備しなければ。

木炭も必要だろうな。

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大雪・室内で火遊びⅡ [道具]

バイクで走れるシーズンが来るまで、今年の干支の方向・・・卯(東)を定点撮影してみます。

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定点撮影 2011/01/08 

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定点撮影 2011/01/09

大雪です。一晩で35cmぐらい積もりました。

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自宅の庭先です。日曜日の朝でもゆっくり寝ていられません。

まず除雪をしないと生活ができない状況になります。

家内と2人で車を出せるように敷地内の除雪をします。

すべてスノーダンプ、スコップを使用した人力作業です。

 さて、室内で火遊びⅡです。 

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まずは、オプチマス8R。30年以上のつきあいのガソリンストーブです。DSCF0131.JPG

おもに登山用に使っていました。余熱、あるいはポンピングでタンクの内圧を上げないと

安定した燃焼をしません。

余熱はメタ等を使用するというのが教科書的な使い方ですが、私はスポイトでタンクから

ガソリンを少量吸い上げ、バーナーヘッドにふりかけ点火するという余熱方法で使っていました。

それで御覧のように外観はまっ黒で錆だらけですが、燃料はホワイトガソリンしか使っていないので

調子はいいです。

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ミニポンプも冬用に持っていたのですが、ここ数年調子が悪く、圧がかかったり、かからなかったり

という状況でした。

ポンプ用キャップを分解してみると写真のゴムの部品 ― 栓というのか弁の役目をしている円柱状

のゴムが劣化して交換しないとダメな状況です。

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今でも交換部品であるのかな?

さて次は、古いストーブのコレクションでも、なかなかお目に掛かれないガスストーブ。

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35年以上前の国産のガスストーブです。エバニューの商標が付いてます。

こいつのすごいのは、まだボンベにガスが残っていて火がつくことです。

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ボンベの口金のネジ形状が現在のどこのメーカーのものとも異なりますので、

純粋に火遊び、コレクション用です。

実際に山で使ったのは35年ぐらい前で、ちょっと低温になるとラーメン一杯のお湯を沸かす

のに20分かかっても沸騰せず、半煮えのまずいラーメンしかできず、それでお蔵入り。

私のガスストーブへの不信の元凶だった器具です。

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で、ガスストーブへの不信を払しょくした現在のツーリングキャンプの主力器具。

まずこのガスストーブがメイン機種。

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燃焼音はガソリンストーブのような大きな音ですが、私はおもにソロで使うので、

逆に頼りになる音です。

次にサブではもっとコンパクトなこいつ。

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ストーブとランタンが1つのケースに収まる。コンパクトなストーブ。

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日帰りツーリングでコーヒーを淹れて飲む・・・というような時はこのストーブと小さなパーコレータを

持って出ればOKです。DSCF0141.JPG

ソロ用パーコレータとマグカップ。

以上で今日の火遊びⅡは終了。

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シートの下の単車たち。

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最後に再び雪景色。春は遠い・・・。

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お正月・室内で火遊び [道具]

12月、年賀状印刷用のプリンターインクをAmazonに注文して買いました。

さて、Amazonからの荷物を開梱すると、写真の緑のパッケージのヒーターも同梱。

どこでポチッてしてしまったのか・・・、意識が飛んでます。

冬山にも何十年も行ってないし、ウインターキャンプもするつもりもないのに

キャンプツーリングのブログの魔力ですね。

毎日、焚火台とかストーブとか火遊びの話を読んでいて、道具沼の怖さは

十分知っているつもりでしたのに。

まあ届いたものはしょうがない・・・。

燃焼試験をしなければと道具立てしてみました。

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これがメーカー推奨の組み合わせ。

燃料は白ガス。ポンピングの操作が必要です。

後ろの花は心を暖かくするには必要ですが、体を熱くするには特に必要ないです。

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燃焼実験中。パーコレーターも乗っけてみました。

良い子は真似してはいけません。お外でやってね。

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実験終了。マグカップ2杯分が2分でできたのか。

ストーブとヒーターの1台2役の2の2か。

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次はこの組み合わせでやってみましょう。

この組み合わせはどちらのメーカーも推奨していません。

当然、良い子も悪い子も真似をしてはいけません。

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ボックスの中からのばらばらの部品を組み合わせると。

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こういう形になります。ガス漏れの無いようにネジ部はきちんと締めましょう。

暖かい室内では十分使えるようです。

でも実際使うのは寒い屋外ですから、ヒーターとしては少しは使えるでしょうが、

お湯はなかなか沸きません。

結局、この組み合わせは危険な火遊び用の組み合わせですね。

メーカー推奨の組み合わせが一番という結論ですね。

・・・・・ 道具沼のほとりを少し散策してみました。

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