詩集・1971---作者を捜すn行の詩--- [ふじたふう詩集]
作者を捜すn行の詩
ふじた ふう
(あたし?あたしは正義の味方 月光仮面よ!)-- 大島 渚
炎いれて飲む
火酒・少女揺れて
月に望む花咲かせ
狐よ夜の花
散らせ ひとつの不安のごとく
ぼくらのけんたいを
磔刑(はりつけ)せよ青春の怠惰を
三色みいろすみれを
処女のぎこちなさで
ふとんから雲にいたる
現実を
かおこわばらせて
はじめての
せっぷんの
吐気(おうと)はじまる夜から
空気力学のかなたに
ふるえる雌馬の興奮
さあ気ちがいに
白いパジャマ染めてなれ
髪の毛に潜む
明日の酔い
明日は遠いか
しょっぱいか?
鳩
飛んでいる無限
遠・さすらう
正義
カーテン泳いで行きつく
灰皿の底深く
揺らぐ
ぼくらの
失恋さん!
ペンシルのしたたり
夜をおおっていて
乗り込む列車と
鳥のころがる
舌先丸めて
三寸飛び上がる
故郷
街の呟きは
ほのしろい嘘でいっぱい
のどもとまでつまっている
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あ
浮標(ブイ)
赤いから
ぼくら帰ることができる!
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