よみがえる赤狼 野望編 XL250R [XL250R]
スキャナからの画像ですが復活直後の勇姿。 2008年7月中旬頃。
-1.動機
F650GSダカールが写っていますが、これが原因ではなくその後ろにある車・日産テラノ、
こいつが一番の元凶。
燃費が夏で7Km/L、冬期で4駆にすると6KM/L 程度しか走らないという大食い。
通勤だけでもで1000Km/月の使用となるので、’08年のガソリンの高騰に耐えかねて
通勤用として、ついに放りっぱなしだったXLの復活に手を着けようと決意。
5月の中旬だったと思います。
XLの不動期間を算定してみると1985年までは年間1000Km程度走行していたので、
乗らなくなって自賠責の切れた’86年から2008年まで23年間になる。
乗らなくなってからも1,2年はエンジンがかかった覚えがあるので実際にエンジンが
かからなくなったのは87年頃。
実不動期間21年間。
長期保管するためのケア等その頃は何も知らなかったので一切なし。
タンク、キャブにも最後に給油したガソリンが残ったままで捨て置いていた状態。
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0.基本方針
・とりあえず通勤(往復40Km)で使える程度の性能であればノーマルにはこだわらない。
・必要部品の調達はヤフオクで行う。使用できるものであれば中古でも、他車種の流用でも可。
・購入品は、自分のこづかいの範囲(つまり安く、さらに安く)で。作業は自分で行うこと。
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1.準備
サービスマニュアルは1983年に車体と一緒に友人から譲ってもらったもの。
ちゃんと保管してあった。
オフロードバイク レストア&メンテナンスはXLを復活させようと思い立ったときにAmazonで
探して購入。モデルはXL250Sなので若干の違いはあるが作業手順はほぼ同様と判断。
あとパーツリストが必要と思われたがパーツリストで部品を特定できても、ほとんどメーカーの
供給がない状況とのネットの情報から、修理状況を見て入手を考えようと判断。
(サービスマニュアル、パーツリストともヤフオクでも結構いい値段がついていたりする。)
最後にメンテナンスの基本書、入門書を数冊準備。
新しい時代のものよりXLと同じ頃入手した加藤文博さんのバイク・メンテナンス入門がよくわかる。
書籍で不足する情報はインターネットで取得する。・・・修理情報の準備は以上。
工具類はとりあえずは手持ちのもので対応する。修理の必要に応じて購入する。・・・
と以上が準備の方針。
2.トラブルシューテング
左リアウィンカーは完全に折れている。
右もひびが入っていて触れば折れそうな状況。
ステー部分材質はゴムだけで金属の補強は一切なし。
経年劣化での折れ。フロントのウインカーは左右とも大丈夫。
ヤフオクで検索するもリアウインカーの出品は一切なし。他車種ウインカーの流用を考える。
2)外装編:リアフェンダー小物入れ
ファスナーが壊れて開いたままの状況。これは取り外すことにする。
3)バッテリー
4)プラグ
この2点は当然新品に交換する。
5)メインスイッチ
電装系統はサービスマニュアルの配線図を拡大コピーし色分けしながらテスターであたっていく。
と、メインスイッチのONでの導通がない。接触不良か、断線か。
オークションでキーシリンダーユニットを物色する。
6)エアークリーナエレメント
エレメントはいろいろネット検索してみたが、結論として適当な厚さのスポンジ板で自作する方針とする。
エレメントの劣化も、上で言及したウインカーステーのゴムの劣化と同じく、
専門的にいえばゴム・プラスチックの環境劣化。
近年では研究がずいぶん進んで寿命予測も立てられるし、この分野の研究書籍も
数え切れないほど出ている。
天下のホンダも30年前はまだそこまでは見てなかったか、あるいはバイク本体の寿命を
10年程度としていたのか。
7)キャブレター
キャブレターは現品を自分でできる範囲で分解・洗浄を徹底する方針。
ネット検索するとXL250Rのキャブはエアカットバルブがいろいろ問題ありのようなので、
念のためそれのないCB250RS用キャブも物色する。
8)オイル交換、フラッシング
オイルは不動の23年間そのままという恐ろしい状況なので交換だけではなく、フラッシングも必要。
まずはエンジンが生き返るかどうか。
6月に入って梅雨の中、作業小屋の中に分解したままのXLと、畳2畳ぐらいのスペースに
部品を広げ新しい部品の調達順に従って修理を進めていく。
手をかけただけ愛情が深まりますね(^_−)−☆
by barbie (2010-10-28 21:57)
こんにちは。
ウチのIhatovoも10年位殆ど乗らなかったのを今バラしてます。
10年位前に、部品取りに買ったのを弐号機として、今走らせています。
「オフロードバイク レストア&メンテナンス」は、自分もレストアの参考書にしていますが、TL系の場合、幸運な事に同じ車種を持つ有志が居るので、色々相談出来て助かっています。
by HIRO (2010-10-28 22:28)
還暦でも迷わずGO!ですね。
それがバイク乗りですね(^-^*)
by 月光14th (2010-10-28 22:46)
すばらしい!
私だったら、バイク屋まかせにしてしまうところです。
でも、この時代のキャブバイクは自分であれこれいじくりまわせたので楽しかったです。
by ひかるさんぺい (2010-10-28 23:21)
☆barbieさんへ
そうですね。27年もそばにあったバイクですから、「物」以上の何かになっていくのかも。
☆HIROさんへ
参考書の項目等はHIROさんのIhatovo初号機の二番煎じかもしれませんね。初号機復活楽しみに拝見しています。じっくり進めて下さい。
☆月光14thさんへ
ありがとうございます。
若い時、十分遊ばなかったものですからその分取り返そうと・・。
☆ひかるさんぺいさんへ
キャブバイクは楽しいですよ。季節の移り変わりをすぐに感じることができます。ことに夏から秋の大きく朝の外気温の変わる時期は。キック始動にもいろいろ作法や段取りが必要です。
by ふう (2010-10-29 21:30)
☆たくやさんへ
nice!ありがとうございます。
by ふう (2010-11-01 21:30)