憂国の歌 / 老眼乱読 [古本-詩]
マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや
寺山修司全歌集 1971年 風土社
天才・寺山の若き歌人時代の作品集。
私が二十歳の頃に購ったもの。
短歌という形式にあまりなじめず、
というより寺山修司のかっこよさに恐れをなし、
深入りしても寺山にはなれない・・・。
と、一読して、そのまま。
四十年、本棚の一隅に屹立して在る。
我が書棚の中の唯一の歌集である。
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・・・最近、冒頭の一首が問いかけてくる。
強い、怖い本である。
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